代表コラム
本気の努力
先日の入会面談。
その生徒の兄は昔、中2の時に入塾をして半年で逃げ出し、中3になって再び塾に戻ってきて、でも結局、最後まで頑張らせきることができなかった。
その兄よりさらに勉強が苦手だという弟と一通り面談で話をして、
なんとか本人と「高校行くために頑張る」と約束を取り付け、
「では、お兄ちゃんの時とシステムも少し変わっているので塾のご説明を…」とお父さんに話したら、
「失礼ですがエストのシステムやカリキュラムがいいとか悪いとかで選んでないのでその説明はいらないです。私が知る限り先生以上の先生がいないから、ここに通わせるんです。すべてお任せします」と、本当にありがたい言葉をいただいた。
あの時は結局、何もできず、高校にも受からせることができなかったのに、
そんな風に言っていただけるとは思わず言葉に詰まってしまった。
でも、今はその兄も高校の資格を取るために通信制に通っているらしく、「回り道をしたけれど、あの時、本気で先生にぶつかってもらって、ちょっとだけでも頑張れた経験が今のアイツにとっては大きいんです」と、お父さんは話してくれた。
涙が出そうなくらいありがたい言葉だった。
もちろん、塾の使命は「成績を上げること」「志望校に合格させること」だ。
そのために、日々、私たちは子どもたちと向き合い、子どもたちもその目標に向かって頑張ってくれている。
でも、成績や合格の向こう側に本当に大切なものがあるということを、子どもたちに伝えていきたい。本気で努力することの素晴らしさを知ってほしい。
これからも大切な子どもたちのために本気でぶつかって、頑張ることの大切さを伝え続けていきたい。
それが、この塾が存在する意味だと信じている。